【作品情報】
サークル名:すぺ
タイトル :昔は楽しかった
作者 :なかに
シリーズ数:2話
シナリオ
突然の姉からの電話。弟との他愛無い家族の会話のはずが、母には柄にもなく感謝と愛を伝えていたらしい。まるで最期に伝える言葉のように・・・
そんな考えが頭をよぎった瞬間、急に胸が騒めき深く考えることもせず、とりあえず姉の自宅へと体が動く。
息を切らしマンションまで辿りつくと、そこには生きてはいるものの未だ生死の境目を彷徨っているかのような状態の姉が立っていた。
間に合ったと思った。でも違った。まだその境にいる。間違えるな。間違えるな・・・
そう自分に言い聞かせ、弱った姉のためにスマホの電源は切り、余った食材でご飯を作ってあげて一緒に食べる。
そうして無防備な姿で横になっている姉をじっと見ていると、それを感じたのか胸を露わにしておまんこを丸出しにした。
昔から姉のことが好きだった弟の気持ちに気付いていて、今までの関係を壊してでも弟が望むならと体を差し出す姉に、弟は今まで抑えていた欲求が溢れ出し…
それから無言で姉の体を触り舐め弄り始め、喘ぐこともなく荒い気遣いと肌が打ち付けあう音だけが部屋に響き渡る。
家から自転車・タクシー・空港・電車を乗り継ぎ、時々スマホを確認しながら走ってマンションへ。ただただその様子を一コマ一コマ描いて不安で周りの音が聞こえない精神状態のような表現です。
家に着いてからも不安定な人間のそばにただいる描写が続き、どこまでも慎重に心に寄り添う緊張感が漂います。
姉はもう印鑑も通帳も自分の体さえ不要に思っていましたが、弟にとっては価値のあるものだと知って物も体も差し出し始めます。
一応母と父もマンションにやってきますが、姉は心配をかけまいと気丈に振舞い、親の姿が見えなくなると一気に脱力。
「どんな時でも絶対に味方になる人間が、そして死ぬことで楽になろうとすることを絶対に許さない人間がいる」ジーンときます。
先ほどまでの笑顔が嘘のように病んだ目をした姉を弟は犯しますが、姉は無表情のまま受け入れ騎乗位などもしてくれます。まるで空っぽの人形のようです。
どのシーンでも心の闇や死を感じさせるような雰囲気でギリギリの精神状態のため、気付いたら死んでるんじゃないかってドキドキしっぱなしでした。
逆にエッチシーンは憂鬱な心を癒す精神安定剤のように快楽を貪っていて安心した気持ちで見れました。
愛か病か2話目はより快楽まみれ&衝撃的な展開には驚きが隠せません。
他にも「昔は○○だった」シリーズはありますが、この作品が一番好きです。