【作品情報】
サークル名:うつつつつ。
タイトル :君だけを幸せにする魔法
作者 :うつつ*みのる
シリーズ数:2話
シナリオ
催眠術のような異能を使いこなす家系の生まれた主人公は、元陸上部で憧れだった先輩と付き合うことができた。
だから今は催眠術なんかより先輩と普通に恋愛してイチャイチャしていたい!
ただ有望株だった先輩が何故、部活動を辞めたのか。その理由は意味深な笑顔を見せるだけで、教えてくれたことはない。
先輩に彼氏がいたことがないって方が不自然だが、本人にそんな反応されたら嫌でも気になってしまう。
過去の男関係が気になってしまった彼はつい催眠術を発動させ、知られざる先輩の過去が明らかに…
催眠術と言っても人の嫌がることは強制できないし、言いなりにも出来ません。ただ相手の秘密を聞き出すことには特化しているそうです。
案の定、彼女の口から淡々と、過去の淫らな性経験が明らかにされていきます。
怪我をして落ち込む彼女に、近づくのはガラの悪い男・・・ではなく、教師の癖に不真面目で適当なコーチです。
不真面目が故に等身大になって彼女に寄り添い、ラーメンを食べたり釣り堀をしたり、決して華やかでは無いけど人生のちょっとした息抜きを教えてくれます。
それが傷心中の彼女にとって、どれもが新鮮で心温まる所ばかりなのが素敵です。普通にめちゃ良い人だし、好きになっても仕方ないかな。
コーチがヤリ目的で彼女に近づいたのかは微妙ですが、彼女が先生に惚れた結果、結構都合よく犯されるように。
ここはあくまで彼女が過去に愛した人の話で、そこまで鬱感は無いですが、未練タラタラなのとセックスがラブラブというより性欲処理気味だったのか嫌ですね。
ただその後のコーチとの関係がどうなったのか。それがどう部活引退と繋がっているのか。もしコーチが再び彼女の前に現れたら・・・?
2話目になると分かりますが、お話の構成が秀逸です。1話目の1ページ目の伏線回収と催眠のギミック、男の行動によるNTRへの絡ませ方が上手すぎました。
コーチはサムネはゲス顔だけど、作中では憎めないのがマジで悔しい。